2010年7月8日木曜日

ザ・ファッションショー

5月のある日、ルームメイトが通うデザイナー学校のファッションショーに行ってきました。 これは、生徒全員が一年の集大成を披露する発表会のようなもの。

台湾人のルームメイト、チェンティンは、本当にアジア人ですかと聞きたくなるほど、性格が自由奔放で飛んでいる。彼女のすることやアイデアはいちいち面白く、素人の私にですらファッションデザイナーとしての素質を感じさせる。先生からもやはり、性格的に向いているし、才能がある、と言われているとのこと。 
ルームメイトの作品
彼女の飛びっぷりといえば、例えば入学面接で、パリに長くいるために、なるべく下の学年から編入できるように先生に頼んだり、台湾~パリに引っ越しするときの荷物があまりに多くて、公務員のお父さんが超過荷物が通るように空港に特別手配したり(でもなぜか荷物の中にはたくさんぬいぐるみがあったり)、インターネットで個人販売のおいしい冷凍餃子とキムチを見つけて買いつけたり、ディズニーランドに行ったときは、早朝から20個近い、大量のハンバーガーやおやつを皆のために用意してくれたりとか。
こんな彼女の夢は、自分のブランドを立ち上げ、ニューヨークを拠点に世界で活躍すること。さすが、スケールがでかい!さらに、周りもそれをイメージできるからすごい!

 さて、このファッションショー。学生らしく、サーカス会場を使用して、生バンドの演奏に合わせながら素人モデルたちが舞台を闊歩するという流れでした。60年代風やアジア風、宇宙人風など、色々なタイプのファッションを音楽とともに見られて盛りだくさん。学生の熱気も伝わり、たっぷり楽しませてもらいました。最後には、全学生とモデルとが会場内に出てきて終了。

とき少しあいて7月6日午後13時半~、ルームメイトがインターンシップをしていたブランドのファッションショーに行ってきました。ブランド名は、ERIC TIBUSCH。場所はシャンゼリゼ通りを脇に入った通りにあるELYSEES BIARRITZの地下ホール。以前、ここの前を歩いていたら、映画OCEANSの監督がファンと話しているところを見かけました。何の建物かと思っていたら、イベント会場だったんですね。

会場にはやはり生バンドがいて、モデルたちが音楽に合わせて舞台を歩き始めました。カメラもまわっていたし、お客さんも着飾ってはいたし、まさにプロのショーだけど、立見席だからか、いまいち迫力が伝わってこない。実際、生でみるとこんなのものか? いやいや、やはりモデルも洋服もいまいちオーラがないような。モデルのような人なら、パリの街中で時々みかけるし、一流ブランドのテレビのファッションショーのイメージがついているためか、服装もなんだか無難な感じが。
帰宅後、それとなくルームメイトに話を聞いてみると、このデザイナーはフランスでそこそこ成功しているけれど、まだ一流には遠く、一流ブランドのようにお金はかかっていないとのことでした。
これだったら、ルームメイトの方がいずれ大物デザイナーになれるかも?!なんて、素人の私は密かに思ったのでした。


2010年7月1日木曜日

大言語学者チョムスキーに会う

行列・・・
5月末、大言語学者ノーム・チョムスキー氏の講演会に行ってきました。チョムスキーと言えば、言語学を少しでもかじったことのある人なら、必ず耳にする現代言語学の祖、ソシュールと並ぶ巨匠。野球少年にとってのイチロー、理系の学生にとってのアインシュタインのような存在。なんと、来仏は25年ぶりとのこと!

実はこの講演を知ったのは講演開始の12時間前。講演前日の夜、教会の聖書研究会にいあわせたケニア人の Lindaリンダが教えてくれました。実は私、それまでチョムスキー氏がまだ生きていたことすら知らなかったのです。でもそれもそのはず(?) 氏は現在81歳と高齢で、ユダヤ系のアメリカ人です。

二つ返事でリンダと約束したものの、興奮してよく眠れぬまま、翌朝、開場2時間前の朝8時に、会場であるパリ第5大学に着きました。が、フライング。誰もいないので、1時間ほど近くのカフェへ。クラスメートのジャオリも急な誘いだったにも関わらず、かけつけてくれました。カフェをでて3人で列の先頭を陣取っていると、思いがけず、博士論文を終えたばかりのウクライナ人の友人に遭遇。結局、この4人の可笑しなメンツで列をなすこと1時間。冗談を言いあったり、なんだか楽しい1日の始まりはじまり!

受付をすませ、走る人
ぶじに受付をすませ、直接、話を聞ける大教室に陣取ることができました。肝心の内容はというと、持論の生成文法や人間と動物のことばについて、一般の人に分かるように平たく説明していました。穏やかな話しぶりや、政治的な質問にも謙虚に答える姿勢、平和主義者であるところなどに惹かれました。

結局、別の日にもコレージュ・ド・フランスでの講演と2回、行きましたが、いずれも1時間前までに並んで予約なしで入れました。つまり、"Nombre de places très limitées"(空席数、大変限られています)とサイトに書いてあっても、予約席はごく一部の人用で自由席がたくさんある、ということ。諦めは常に禁物だ!

氏は5月28~31日まで4日間、講演やテレビ出演などして、アメリカに戻られたようです。来仏はこれがきっと最後かな~。手帳にサインももらったし、これはもう、言語学の勉強を疎かにするわけにいきません。(て、ただのミーハー^^;)
講演後のチョムスキー氏
有名人と言えば、程なくしたころ、ジャオリのお薦め中華レストランでFan Zeng という中国の水墨家にも出会いました。聞いたことないのですが、一緒にいたジャオリは大興奮。よく分からぬまま、一緒にサインをもらいました。何やら、中国でいうチョムスキーだそう。そうはいっても、まったくピンときません。有名人って、人それぞれツボがある。そういうものかな。