2011年9月20日火曜日

帰国の決断

「天秤にかける」なんて言葉があるけれど、正しい判断って、いったい、何だろう。

正しい判断をしたと思っても、後から考えると、その場しのぎの安易な判断にすぎなかったり、
誤った判断をしたと思っても、後から考えると、その判断が自らの人生に非常に有益だったり、成長する上で欠かせないスパイスとなっていたりする。はたまた都度、正しい判断をしたと思っていても、後から考えると、自分が身を置いていた環境そのものが、間違った判断だったと思えてくることもある。

本当に正しい判断とは、概して即効性がなく、長い年月をかけてその効果が表れてくるものだと私は考えている。

そんな中で、本当に正しい判断がしたくて下した、今回の完全帰国の決断。
フランスに留まる要因は、あまた、あった。進むべき道は、完全にフランスで開かれていた。
しかし、これらの環境になおも身を置くことに、ふと異和感が芽生えだして、立ち止まった。決断のタイムリミットが迫っているので、夏休みに日本へ戻り、静まるときをもった。流れていく周りの状況から身を切り離し、落ちついて考えるため。

そして、明確な一つのビジョンが日本の地で与えられた。だから、フランスへ来たときと同様、そう。何も決まっていないけど、ビジョンだけを持って、日本へ帰ろう。この決断の先には、さらなる祝福が待っている、と期待して―。

2011年9月18日日曜日

♪♪青い妖精、シュトロンフ(スマーフ)♪♪ 映画化される


ベルギー発のLes Schtroumpfhs「シュトロンフ」というアニメがある。Peyo(本名:ピエール・クリフォール)という漫画家によって1958年に描かれて以来、ヨーロッパやアメリカで人気を博し、日本や中国でもテレビ放映されていたそうな。この夏、アメリカで3Dとして映画化され、フランスでも公開された。英語圏ではThe Smurfs、日本でも「スマーフ」として、なんと、9月9日から全国公開されているとのこと!

シュトロンフとは、森に住む青い小人たち。きのこを住みかとする100人のシュトロンフは、それぞれが一つの特徴を持っている。不器用シュトロンフ、怠け者シュトロンフ、学者シュトロンフ、「嫌い」が口癖のシュトロンフ、食いしん坊シュトロンフ、大工シュトロンフ、女の子シュトロンフ、長老シュトロンフなどなど・・・。彼らの口癖は「シュトロンフ」で、名詞としても動詞としても使われたりする。「ぼくが手伝シュトロンフよ」という具合に。それぞれの不完全なキャラクターが協力し合って、ガーガメルという敵にも負けず、一つの村を陽気に守っている様子は愛らしく、心温まる。

実は幼い頃、このマンガをテレビで見ていて、大好きだった。幼稚園の友だちがシュトロンフの人形1つくれたのをきっかけに、家に一式、買い揃えられ、今も自分の部屋に飾られている。そんな思い出のあるシュトロンフ、記憶もかなり薄れていたけれど、実は今回の映画化をきっかけに、YouTubeでアニメ版を再び見るようになった。そして気付いたこと-。今見ても、面白く、可愛らしい!!! パステル系を中心とした柔らかな色づかい、心温まるストーリー。それに、フランス語を勉強したことで今またこうして原語で聞けるようになったのは何より嬉しい。こんな素敵なアニメ、バーバパパやムーミンのように、日本でもはやりそうだけどな~。

映画の方はというと、これまた、とっても良かったです!! あらすじを簡単に書いておくと、シュトロンフたちはひょんなことからニューヨークの街に紛れ込んでしまい、若い夫婦の家に居候する。宿敵ガーガメルから逃れつつ、青い月に帰るため四苦八苦する・・・。今回の主役となるのは、いつも何をやってもダメだけど、みんなに愛されている「不器用」シュトロンフ。

人間でいうなら、「怠け者」だったり、「嫌な気分」になったりという一人の人格が多かれ少なかれ持っているさまざまな要素を、シュトロンフは一人につき、一つの要素しか持っていない。だからこそ、互いに協力して補い合うことを知っているし、相手の弱さを弱さと思わず、受け止められる。そして、明るく困難を乗り越えていく。そんな姿に教えられるものがあるし、可愛い姿にも心底、癒されます☆ NYの街でリストラと向き合いながら、一生懸命、支え合う人間夫婦の姿にも胸打たれるものがありました。純粋にコメディとして見ても面白いし、大人でも十分、楽しめるのではないかな。とても気に入ったので、もう一度、観に行ってきま~す!

映画予告(日本語版)はこちらをクリック。
映画予告(英語版)はこちらをクリック。
シュトロンフのTV放映アニメ(フランス語)はこちらをクリック。

2011年8月2日火曜日

夏にお勧め、裏ドリンクメニュー

涼しさと暑さを繰り返しながら、パリもようやく少しずつ暑くなってきました。といっても、蒸し暑い日本で育った私は、フランスの30度なんてへっちゃら。湿気がなくて、むしろ物足りないぐらい。育った環境って、大切だ。

さて今日は、暑い日に涼しくなれる、フランスのカフェのドリンク裏メニューをご紹介します。実は、どこのカフェに行ってもメニューには載っていないけれど、色とりどりのシロップを置いていて、指定するとカクテルのように出してくれます。そのためには、ドリンクの名前を知っておかなくちゃ。もちろんお家でも作れます。

シロップには、主に2種類あります。
ザクロなどの赤い実のフルーツ数種をまぜた「赤い」シロップとミントの「緑」のシロップ。覚えるべきドリンク名はこちら。


●Menthe à l'eau(マンタロ):ミント水
●Diabolo menthe(ディアボロモントゥ):ミントソーダ。(レモネード+ミントシロップ)
●Diabolo grenadine(ディアボログルナディン):赤い実のソーダ(レモネード+赤いシロップ)
●Bébé rose (べべローズ):赤い実のシロップ+ミルク。苺ミルクの味に近いので子供向け。
●Indien(アンディアン):ファンタオレンジに似た飲み物Orangina+赤いシロップ。オレンジ色なので、「インド人」と名づけられている。
さらには、
●Vittel à la mentheなどのように、水の銘柄を指定することもできます。

私のお気に入りは、Diabolo menthe。そう、つまりミントソーダ。普通のソーダに比べ、ミントの香りがすっときいていて、格別においしいです!

値段は大体、4ユーロ。 こちらに長く住んでいる人でも案外、知らなかったりします。暑い夏、お試しあれ!

補足ですが、裏ドリンクメニューといえば、スターバックス。基本的にミディアムサイズからしかメニューにのせていませんが、スモールサイズがほしければ、「ミディアムより小さいサイズはありませんか?」と言えば、スモールサイズを出してくれます。もちろん、値段も割安。日本とフランスで通用したので、きっと世界共通のはず☆ 上手に夏を乗り切りましょう。

2011年7月15日金曜日

たそがれの散歩道

16区にあるうちの近くには、橋を渡ったところに、セーヌ河に面する公園がある。日曜の午後、教会の仲間と過ごしたあと、あまりにいいお天気なので、久々にひとり、公園へ足をのばしてみた。この界隈は、パリ中心部のような華やかさや喧騒はない。ただ、落ち着いて生活できる空間があるのみ。そんなところが好きで、はやニ年半もここに住んでいる。

夕日を背に、セーヌ川を見下ろしながら、橋を渡る。ぽぽーという汽笛の音があたたかく鳴り響く。建ち並ぶビルの横に、エッフェル塔が相変わらず誇らしげに構えている。河岸では、カップルたちが思い思いにオレンジ色の時間を楽しんでいる。負けじとセーヌの川べりを堪能し、気球のあるその公園に入る。
一本の木の根元に腰をおろすと、ふと、可愛らしいテントウ虫が目についた。草を1本、よじ登っては下り、そのまた次の1本、よじ登っては下り・・・てけてけと休むことなく歩き続け、こちらにズンズン、近づいてくる。慌てて覗きこんでみたら、プチトマトの如くはじけそうな朱色の背中に、黒い水玉がのせられている。丈夫そうな足の感じなんかも、よくできていて可愛いらしい。少し迷って、かれこれ約ニ十年ぶりにテントウ虫くんを手に取ってみる。やっぱり、可愛い。怖がりもせず、てけてけと手の上を歩き続ける。指先までいったら、一瞬迷って、次は指の腹へ。

なぜ、そんなに一生懸命、あてもなく歩き続けるの

テントウ虫くんと戯れながら、自分に与えられた使命とか、今までのこと、これからのことに想いをはせる。自然について書かれた聖書の言葉が思い浮かぶ。

「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。
あなたがたのうちだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも延ばすことができますか。なぜ着物のことで心配するのですか。野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。働きもせず、紡ぎもしません。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。きょうあっても、あすは炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこれほどに装ってくださるのだから、ましてあなたがたに、よくしてくださらないわけがありましょうか。」

私たちは本当に、なんにも心配しなくていいんだ。ありのままの姿で そのままで―。神様の子どもとして生きればいい。自分に与えられた賜物を探りながら、造られたとおりに、生きる。形を変えようとなんてしたりせず、本来の姿で、ありのままで。
テントウ虫は蝶にはなれない。いや、ならなくたっていい。華やかな美しさはなくたって、その愛らしさが、きっと人々を癒すだろう。違っているからこそ、世界が成り立つ。
たっぷり思い巡らせて、公園を出たら、足元にまだ、テントウ虫くんがくっついていた。どうやら、お友達になったみたい。またね、とお別れして、帰路についた。シンプルだけど、ぜいたくな日曜の夕暮れ。しばらくやめられそうにない。



2011年6月29日水曜日

博士論文の口頭審査に行ってきた

パリで知り合った友人が、5年近くかけた博士論文を先日、ついに書き上げ、口頭試問に招待してくれました。口頭試問とは、心血そそいで書いた論文へ、教授たちから評価を受ける、とっても重要な場。しかも、公開審査です。博士論文を受理された時点で結果は合格しかありませんが、評価には三段階あります。
Honorable, Très honorable, Très honorable avec les félicitations du jury
それぞれ訳すと、「素晴らしい・大変素晴らしい・審査員の御墨つきで、大変、素晴らしい」という感じでしょうか。初めに20分ほど発表をしたあと、4人の教授がそれぞれ感想を述べたり、質問をします。途中、20分の休憩を含め、総計3時間半に及ぶ、長い審査でした。発表や質問等が全て終わり、5分ほど退室。教授たちの話し合いによって決まった結果は、なんと
Très honorable avec les félicitations du jury ! 会場は、拍手と喜びに包まれました。

才媛な上に、大変な努力家の彼女。おまけにしっかりしているので、大して心配もせず見ていたのですが、それにしても、しっかりこの結果を出すとはあっぱれ・・。重要な場に立ち会って完璧なものを見せていただき、心から感動。爽やかで、すがすがしい気持ちになりました。彼女の明るさと謙虚に努力する姿勢は、いつも場を華やかにし、そして不思議と元気を与えてくれます。

その後、近くのカフェへ移動し、pot(カクテルパーティ)に参加。パリに住み、志を同じくする日本人の方々を初め、友人のフランス人や教授たちと歓談して帰ってきました。模範となるものを見て、イメージするって大切。修士論文の口頭審査も一応、公開審査だし、そろそろ先のことを決める時期でもあるので、自分にとって重要なこの時期に、素敵な機会が与えられ、喜び、感謝をささげた一日でした。




2011年6月17日金曜日

幼稚園のお祭り

フランスは今、年度末でイベントが盛りだくさん。来仏当初、お世話になった友人家族が帰国することになり、子どもの幼稚園のお祭りに行ってきました。要は、発表会です。

テーマは「春夏秋冬」。モダンバレエのような作りになっていて、なかなか楽しめました。子供たちの振り付けのかわいさはさることながら、衣装や選曲のセンスの良さなど、全てがうまくまとまっていて、全体的な芸術点の高さに感心しました。先生たちの苦労が目に浮かびます。お面が凝っていたり、冬のシーンでは、雪玉が観客席まで飛んできたり、楽しく工夫が凝らされていました。最後には子供たちがファッションショーのように、ステージを行進して挨拶。保護者も交えて歌を歌って終了。あとは立食形式で軽食をとり、歓談して帰ってきました。うまく伝わるかわかりませんが、以下、写真にてご覧ください。






2011年6月16日木曜日

西フランス La Rochelle

仕事で4日間、西フランスのLa Rochelleという街に行ってきました。ナントよりやや南、大西洋に面する海の街です。通訳のお仕事だったのですが、クライアントに付き添ってあちこちを観光。養殖場を見学したり、水族館に行ったり、砂丘を歩いたり、ヨットに乗ったり、シーフードをたらふく食べて、純粋に楽しく、盛りだくさんな旅行でした。たまにはこんなご褒美がなくっちゃね! 写真をたくさん撮れなかったのがちょっとだけ残念。それにしても、文化の狭間に立つってやはり難しい。通訳はもちろん言葉、そして文化の架け橋となるべく頑張るけれど、互いに理解し合おう、という気持ちは何より大切だな、と思いました。