2011年1月25日火曜日

旧き良きもので新年を始める



(遅ればせながら)新年、おめでとうございます! 気がついたら、もう一月も末・・・このままだとあっというまに新しい一年も終わりそう。
さて、わたくしは新年早々、試験で追われている中、素敵な出会いがありました。といっても、人ではなく、物です!^^

実は、地図とか地球儀が昔から大好きな私。気に入る型があれば買いたいと思っていました。そんな年初めのある日、大学近くの老舗の文具屋さんで、素敵な世界地図を見つけました。もちろん、迷わず購入。

帰宅してよく見ると、発行元はロンドンのStanfords社で、地図の中心は大英帝国。1920年の頃の地図を印刷したらしく、時代が時代なだけに、地図中にも帝国時代の様子がしのばれます。東の最端に位置する日本は、Japanese Empireという国名だし、モロッコなどフランスの旧植民地はFrench West Africa、インドネシアはNetherlands East Indiesとなって宗主国別に色分けされていたり・・・。見ればみるほど想像力をかきたてられます。少し黄みがかっていて、折りたたみの跡やシミまでついているなど、コピーといえど時代を感じさせます。なんとラッピングペーパーとして売り出しているようですが、部屋の壁にぴったり。

ニつ目は、フランス外務省で臨時職員をしている中国人の友人ジャオリがくれた黒い手帳。フランスの外交官たちが愛用しているので、これを使ったらツキが来るとのこと。なんだそりゃ^^; ま、ツキがくるかどうかは置いといて、この手帳、確かに良いです。

MOLESKINE社の手帳ですが、丁寧に作られていて質が良いのが分かり、すぐに気に入りました。シンプルで合理的で、どことなく品があります。フランスの手帳には、年間カレンダー表示や日にちごとの表示はあっても、月間カレンダー表示がないのですが、これはばっちり、週カレンダー表示以外、三点ともそろっています。伝統ある手帳らしく、19世紀後半、パリで売られ、ピカソやゴッホ、文豪へミングウェイなどに愛用されていたとのこと。一旦、会社がつぶれ、1997年にミラノの出版社が再生させてから、また世界で広がりつつある様子。日本でも購入できるようなので、人気がでてきているのでしょうか。

年始のバーゲンもいいけど、旧き良きものからスタート。今年は手堅く攻めていこう!

2011年1月21日金曜日

パリに関西人が多いわけ

パリには関西人が多い。 私が関西人だからではなく、行く先々のコミュニティで出会う人たちの関西人率が高いのは、決して偶然ではないだろう。

その理由のひとつは、単純だけど、関西人とフランス人の気質が似ているからだと思う。だから、関西人にとってフランスはわりと居心地がよく、住み着きやすいのだ。

パリジャンも、関西人(特に大阪人)も、人により差はあるけれど、総じておおざっぱでせっかちで、ざっくばらんに話をする。その上、色々なことにだめだしをするところや、物事を型にはめてきちっと進めず、気分に任せて進めがちなところなんかも似ていると思う。銀行員の友人が、全国でも大阪支店のミス率が一番高いと言っていたっけ。一方、パリに住む大阪出身の友人曰く、幼いころに身に付けた「あーいえばこーいう」的なテンポよい切り返しがパリでも随分、役立っている、とのこと。

パリは都会なので、他人に対する警戒心が強く、一見、パリの人は冷たいように見える。でも、その仮面をとると、実はとても気さくで人間くさくて人懐っこい人たちだ。(もちろん精神性が違うし、変わった人もたくさんいる。)迷惑などとは考えず、話をすることで、人と関わってこようとする。そしてその分、結構、他人にも寛容だ。スーツケースを持っていると、駅の階段の前では必ず、誰かが声をかけて運んでくれる。

他にもたとえば電車でマダムが「最近、i-phoneがよく車内で盗まれているから使わない方がいいわよ~。この間も一件、見ちゃって・・・」と注意していたり、道を歩いていると、老若男女問わず、「すみません。タバコの火、持ってます?」と話しかけられて差し出す光景はよくみるし、はたまたスーパーで中学生の子どもたちが「10サンチーム(約10円)、持ってませんか~?」とカツアゲたかってきたり・・・。

フランスに来た当初、この国では日本特有の「迷惑をかけるdéranger」という言葉はどのぐらい効力を発揮するのだろうか、と疑問に思ったことがある。で、この言葉をよく耳にする場所といえばメトロ。物乞いの人が申し開きをするときに使われる。

「皆さまにご迷惑おかけします。私は先日、職を失ったところです。恐れ入りますが、食券か現金を恵んでください。」
こうして堂々と、大声を張り上げて申し開きをし、車内をはしごしてまわることで、中には普通の給料を稼ぐツワモノもいるそうな。

さすがラテンの国、フランス。とにかく、彼らは日本では厚かましいぐらい、人に話しかけて関わることを臆さない。迷惑などと、いちいち気にしてしまう自分が小さくばからしく思えてきたりする。