
(フジタ礼拝堂)
8月初め、バカンス中のパリのあまりの退屈さに、シャンパーニュ地方に日本人の友達と日帰り旅行してきました。目的は2つ。エペルネ Epernay でシャンパン工場見学と、世界遺産の町ランス Reims を観光すること!
8月初め、バカンス中のパリのあまりの退屈さに、シャンパーニュ地方に日本人の友達と日帰り旅行してきました。目的は2つ。エペルネ Epernay でシャンパン工場見学と、世界遺産の町ランス Reims を観光すること!
パリの北駅 Gare de Nord で当日券を購入し、9時半発の列車に乗ること約1時間、エペルネに到着しました。小さなかわいらしい町で、駅で簡単な地図をもらい、10分ほど歩くとモエ・エ・シャンドン Moet&Chandon のシャンパン工場へ到着しました。受付で見学を申し込んで少し待つと、11時からフランス語ガイドがスタート。日によっては日本語・英語ガイドもあるとのこと。
日本で見るシャンパンは、ほぼすべて Moet&Chandon ですが、来てみてビックリ。受付の対応から工場、ブティックなど隅々まで美しく配慮されており、一流ブランドとしてのこだわりを感じました。でも、それもそのはず。シャンパンを発見したのはここの創始者、ドンペリで知られるDomPerinionなのです。放置したワインが発泡していたことから、シャンパンの製造工程を発明したそうです。後にMoet&Chandon が設立され、ナポレオンや貴族にも愛飲されました。徹底した品質管理や味を保つための工夫など、日ごろパリで生活しているだけでは知ることのできない、フランス文化が作り上げられてきた裏方の部分を見て、フランス人の繊細な感性に圧倒されました。こうして毎日同じ作業を積み重ねて、時間とともにゆったりとこの国の文化が醸成されてきたのだな~。
最後は試飲をして、大満足。
ちなみにドンペリ氏は修道士だったと後で知って妙に納得。工場内にキリストを抱くマリア像がまつられていたり、ドンペリの像と一緒に撮った写真におおきな光の冠ができていたり。な~んだ、てっきり自分の天使の輪っかかと思った!(笑)
さて午後は、ここから15分ほど電車に乗ってランスへ。ランチに好物のエスカルゴを食べて腹ごしらえ。ランスは割と大きな町で、世界遺産の教会や美術館がいくつもあります。ランス大聖堂や、藤田儀嗣(つぐはる)の建てたフジタ礼拝堂、そしてフジタが感銘を受けたサン・レミ聖堂をめぐりました。
とりわけ良かったのは、フジタ礼拝堂。内部撮影禁止でしたが、礼拝堂全体に新約聖書の世界が独特なタッチで描かれています。
フジタは1917年、27歳で日本の画壇を飛び出し、フランスの画壇でほどなく大成功をおさめ、ピカソやモディリアーニなどと親交をもった画家。5度の結婚をしたり自由奔放に生きるも、晩年にカトリックに改宗し、フランス国籍をもらい、ついにはフランスの地に骨を埋めました。フランス絵画の影響を受けつつ、それでいて淡い色遣いと日本の浮世絵の曲線を思わせる彼の生涯最後の渾身の作、それがこの礼拝堂でした。礼拝堂の設計も自分で行ったとのこと。
フランスに生活する中で、彼の内面で一体、どのように変化が起きていったのか。その生きざまとやがて行き着いた信仰とに思いを馳せながら・・・この旅は終了しました。
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