そもそもこの小旅行、パリの大学院で造形芸術を専攻している日本人の友人が、作った作品にマッチする背景で写真を撮りたい! ということで、背景探しをするのが目的でした。しかし、なんと出発は翌日! 運動嫌いなのに、フォンテーヌブローでロッククライミングするとは、人生で想像もしなかった・・・。しかし、冬になまっていた体を動かしたかったため、喜んで行くことにしました。
翌朝、お弁当を作り、おやつの準備をして、パリのリヨン駅に待ち合わせ。12時の電車で出発して、南西に下ること45分。駅前からバスを乗り継いで町の中心地へ、あっという間に到着しました!
フォンテーヌブローは、約250メートル四方に広がる小さな森。昔、王様が狩りをするため、夏場に滞在するお城を建てたので、今も森の中心が町で、別荘地にもなっています。インフォメーションセンターで地図をゲットし、まずはフォンテーヌブロー城のトイレへ♪ 時間がないので、中は素通りしましたが、一時はあのダ・ビンチもここで働いていたそうです。
さて、準備万端。でも、自転車を借りてサイクリングするはずが、祝日は貸し出していないとのこと。パリから観光客がたくさん来ているのに、祝日は閉めるあたりがおフランス。よし、それなら歩こうじゃないか! と地図を広げます。洞窟や岩山のトンネルや砂漠があると聞いていましたが、地図には明記されていません。歩いてからのお楽しみ♪ のようです。
色々なコースがありますが、迷いなく、バルビゾン派の画家ミレーやルソーらが住んだ村バルビゾンを目的地に選びました。こんな重要ポイントなのに、バスが出ておらず、タクシーか歩きでしか行けないことにまたもやビックリ。よっぽど辺鄙なところなんでしょうか。
まずはコースの入り口を見つけるべく、地図に従って、車道に沿って歩くこと1時間。登山なのに森を横目に車道歩きですか・・・と士気が低くなったころ、森に入る道にきづかず、素通りしていたことが判明。別の入り口から、ようやく森へ入りました。入ってすぐに、道を横切る鹿を発見! 動物は早朝しか見られないとのことだったけど、やったぁ★
再び士気を高め、今度は迷わないよう、時折、すれ違う人に道をたしかめながら歩いてゆきます。ヘンゼルとグレーテルの世界を思い起こさせます。
インフォメーションセンターの情報では2時間で着くとのことでしたが、一向に着く気配ありません。とうとう諦め、夕方4時に切り株2つを見つけ、お弁当を広げて遅めのランチをとりました。森で飲むお味噌汁やお茶は最高! それに準備したいなり寿司や梅干し、ハンバーグ、卵焼き、切干し大根を食べました。外国に住む日本人にとって、最高のぜいたくです!
さらに歩くこと1時間。通り過ぎるはずの岩山が見えてきました。気づくと時すでに17時半。「片道2時間はやはり嘘だったね」とぼやきながら、バルビゾンの村は次回へ取っておくことにしました。そして、岩山の奥に砂漠があると聞き、岩山を乗り越え、さらに奥へとはいって行きました。
着いたところは岩山に囲まれた、砂漠というより小さな砂地。そこに点在する不思議な形の岩々が夕焼け色に染まるのを眺めながら、ベンチに腰掛け、羊かんを食べて休憩。「20時に日が沈むとはいえ、帰りはどこかでヒッチハイクしなくちゃね」と、冗談半分に友達と語らいました。若いカップルが小さな子供を遊ばせるのを眺めながら。。。
さて、その家族連れがついに帰るのを見計らい、私たちも引き上げることにしました。後ろを着いて歩き、それとなく道を尋ねました。一緒に歩きながら話すうちに子供になつかれ、ほどなく駐車場へと到着。
「帰りの山道はあっちだよ。でもこんな時間だし、よければ乗ってく?」との一言にニつ返事で了承。車内へ乗り込み、話すうちに、なんと彼らもパリに住んでいるのでパリまで乗せて行ってくれることになりました。「2人とも楽観的だから、遭難しないよう気をつけよう」と話していましたが、まったくお話のような展開に、我ながら驚き。しっかり定刻通りに帰宅しました。このお礼に、今度、5月に一緒にハイキングし、日本食を披露することにしました。人生、奇想天外で面白い。歩いてみるものです!




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